人間平等に与えられたものって何か分かりますか?
答えは「時間」と「天気」です。私が幼少期に母親にみんなが平等に与えられたものは「時間」よと教えられ、最近になって「天気」もみんな平等だよねと母親と話しました(笑)
今回はこの「時間」をキーワードに英語の詰め込み学習法についてお話していきます。
皆さんも人生で一回はテスト前に一夜漬けをしてテストに臨んだことはあるのでは?私は朝方人間なので、朝4時に起きて勉強するタイプです(笑)うすうすお気づきかもしれませんが、意味ない…。テストが終わったと同時に記憶から抹消される気がしませんでしたか?ハーバード大学スティックゴールド博士によると、徹夜で詰め込んだ記憶は、長期記憶として側頭葉に刻み込まれることなく、早ければ翌日、長くても2、3日のうちに消えてしまいます。
詰め込み教育(学習法)とは?
詰め込み教育は、1970年代ごろまでは日本教育のスタンダードとして、日本の教育現場で取り入れられさらに、膨大な勉強によって基礎学力の早期取得を目指す教育や、短期間の間にどれだけの情報をインプットし、応用できるのかを目指す教育を指すことがあります。
メリット
知識量が増える
インプットの数がとにかく膨大なので、しっかりと覚えていればさまざまな情報を持つことができます。また、暗記科目と言われている「歴史」や「語学」に強い人間になります。ここで注意するべき事は、知識量とコミュニケーション能力は比例しません。しかし、知識がなければコミュニケーションも取れませんので、一概に悪いとは言えないのですが、知識とコミュニケーションは全く別物です。 また、若い頃にしっかりと記憶したものは年齢を経ても残ります。記憶力が低下した後でも、若かりし頃の記憶力が残っていれば、知識が色あせることはないのです。これは大人になっても自転車に乗れると同じ事です。体が勝手に覚えてる現象です。
反復学習が得意になる
暗記するには、反復して問題を解いたり、繰り返し参考書を読まなければいけません。 そのため、反復学習への耐性がつき、繰り返して能力を身につけるということができるようになります。ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハンスは「人間は忘れる生き物」と称し、彼の研究によれば、人間は学習後20分後には42%忘れ、1時間後には56%忘れ、1日後に は74%忘れ、1週間後には77%忘れてしまいます。 英単語を一日10個覚えても、次の日には約3個しか覚えてないという何という悲しい現実。勉強はそんなに甘くないので、しっかり復習(反復学習)する事が鍵です。
評価方法が簡単
これは先生側の話ですが、知識量に特化した人間を優秀とされた詰め込み教育の中では、筆記試験である程度評価を決めることが簡単になります。能力が点数化されるので明確に特典としてわかるようになるのです。この方法は全ておいて「平等」なのですが、子供達の「個性」をつぶしてしまう可能性大です。
デメリット
勉強が淡々とこなす作業になる
単純に暗記すれば点数が取れ且つ優等生になるとなると、自然と勉強が作業化され物事の意味や過程を見ることがなくなります。これにより、応用力が効きづらくなります。理系の科目は頭をひねりながら問題を解くことが多いですし、言語習得に焦点を当てると前回のブログでも紹介した「置き換えスキル」を駆使しながら、会話を進める事ができません。
知的好奇心が刺激されにくい
子供の頃から詰め込み学習法に重きを置きすぎると、子供が本来持っている自主性、主体性が損なわれる可能性があります。子供の興味が続く物のきっかけは本人が興味を持って「やりたい」「たのしい」と思ったものが長続きするものだと思います。特に言語習得には本人の「やる気」が成功する鍵です。そして、このやる気の起源は知的好奇心だと思います。英会話スクールが好き!あの先生とお話したい!がやる気の元です。これらは決して詰め込み学習から得られる物ではありません。
効果的なやり方は?
「時間」を最大限活用することです。後、なんでもやり過ぎは良くないです。なので、詰め込み学習法を上手に使うことが鍵です。例えば、単語量を増やすのなら単語帳に書いて覚えることも大事ですが個人的には英語の本を読むことをおすすめします。英語の本に限らず、英字新聞などとにかく毎日読む。そうすると、自然と単語量は増えるし、更に復習にもなっているんですよ。最初は10分から始め、その後自分で内容について考える事によって、知的好奇心がとても刺激されます。例えば、宇宙の話についての記事を読んだのなら子供の場合、惑星の数、なぜ地球にだけ人間が住んでいるのかなど寝る前15分でお子さんと一緒にお勉強できます。
まとめ
詰め込み学習法は上手に活用し、子供の個性、自主性も同時に尊重します。英語の文章を読む事で理解、単語の量を増やす事ができます。