それにはまず、英語の聞き方、聞く姿勢に違いがあるようです。
その違いとは『アクティブ・リスニング』を意識しているか、していないかから始まります。
アクティブ・リスニングとは?
『アクティブ・リスニング』とは、『積極的に言語を聞く』という意味です。しかし、ただ積極的に聞くだけではなく、その会話から話し手の感情を引き出し、会話の支援を行う聞き方のことを言います。例えば、積極的に相手の話を、顔の表情を変えたり相槌を使って聞き、相手の話の中から理解した情報やキーワードを元に話を広げ、質問をしたりコメントを返すといったコミュニケーションの仕方になります。
アクティブ・リスニングから得られる音韻意識とは?
『アクティブ・リスニング』を継続していくと、徐々にその言語の中に存在するパターンや規則性を識別することができるようになります。 文を構成している各単語を区別し、各単語を構成している『音』を認識し、その意味を関連付け、言語能力として発達させるといった、このようなパターン認識のことを『音韻意識(Phonological Awareness)』と言います。
アクティブ・リスニングと音韻意識の関連性
『アクティブ・リスニング』と『音韻意識』の関係は、子どもの言語学習において非常に重要な役割を果たします。 話し手の音や言葉に細心の注意を払う『アクティブ・リスニング』により、単語、文、そして一般的な言語の流れを構成する音、音節、文法構造を拾い上げることができるようになる『音韻意識』が育つからです。 エイゴポップ では、子どもの『音韻意識』を助長するために、フレーズを耳から覚える『カラオケde英会話』を宿題にしています。
パッシブ・リスニングとは?
一方、受け身の姿勢で聞くだけに徹することを『パッシブ・リスニング』と言います。英語の聞き流しや、英語を聞きながらそれを真似して発音する『シャドーイング』のような聞き方です。 お子さんの英会話レッスンではただリピートするだけの『パッシブ・リスニング』にならないように、お子さんのリスニングレベルに見合った内容かどうかを見極める必要があります。なぜなら『アクティブ・リスニング』をしようとしても、単語ひとつひとつはは理解できても全体的な内容が理解できない場合、『パッシブ・リスニング』になってしまいがちだからです。
お子さんのリスニングレベルを向上させる鍵とは
それでは、お子さんのリスニングレベルを向上させるためには、どのように大人や先生は英語で話しかければ良いのでしょうか? 以下の5つのポイントを押さえることで、子どものリスニングレベルを向上させることができます。
1. 視線を合わせる:話しているときに自分の方を見るように子どもに促す、また子どもが話しているときに子どもの方を見る、メモなどとらない。
2. 割り込まない:子どもが自分の考えやフレーズを言い終えるのを待ち、彼らが言いたいことを推測して話しの途中で切り上げないようにする。
3. 質問をする: 会話の途中にこちらの言った内容が実際に理解されているかどうか、質問をしながら話を進める。
4. 言ったことを繰り返す:子どもに言われたことをもう一度、必要があれば正しいフレーズにして言い換えて言う。これにより、会話の内容や意味や正しい言い方を確実に吸収することができます。
5. 会話の意図を考える: 子どもが「何を言ったか」よりも「どう言ったか」に意味があることがあることを理解し、 内容とその裏にある感情や態度に注意しながら会話を進める。
英会話がどんどん上達するレッスンとは?
英会話教室のグループレッスンでは、子どもが集団に紛れ込んで分かったふりをしたまま終了してしまうことがあったり、また、聞き流しやビデオを見るだけの『パッシブ・リスニング』のような学び方だけでは、受動的で英会話といったコミュニケーションが学べるとは言い難いです。 私たちEigopopは、最も効果的な英会話学習は、分からないときは日本語でサポートができるバイリンガル先生によるマンツーマン形式であるべきと確信しており、『アクティブ・リスニング』により『音韻意識』を伸ばすためには、先生との会話に生徒が積極的に取り組むことが不可欠です。Eigopopのレッスンでは先生と生徒が一緒に取り組みを行えるデジタル教材を使用したオリジナル・カリキュラムの設計と、最後まで集中力が続くような楽しいレッスン内容を重視しています。
まとめ
このように子どもの言語学習において『アクティブ・リスニング』と『音韻意識』は、密接に関連しており、また、相互に働き合うことで、言語を解読し、自然に言語を使用できるようになるための基礎を構築します。 英語脳育成の道は『アクティブ・リスニング』と『音韻意識』から始まると言えるでしょう。