今日は、2018年からEigopopで学び続けてくれているかずまくん(2014年生まれ)との学びの記録をもとに、「子どもにとって英語を学ぶとはどういうことか?」について、私自身の実感を込めてお話ししたいと思います。
音感レッスンから始まった学びの旅
かずまくんと最初に出会ったのは、彼がまだ3歳のとき。
「絶対音感を育てたい」というご家庭の想いから、リトミックや、Cメジャースケール(ドレミではなく、C D E...)を聞き分ける音楽レッスンをスタートしました。
我が家の音楽室の小さな机に、ひとりでちょこんと座り、ハンドベルやピアニカを使って集中する姿は、今でもよく覚えています。 音感だけでなく、リズム打ちもとても上手で、英語の歌にも意欲的に取り組んでくれました。
私の夫がドイツ人ということもありましたが、外国人に対しても物おじせず、自分の気持ちをしっかり伝える姿には、小さな頃から頼もしさを感じていました。
『読む・書く』より先に『音でフレーズを覚える』
4歳からエイゴポップのオンラインレッスンを開始。 かずまくんは『カラオケde英会話』の歌を通して、長めの英語フレーズもすらすら口にできるように。 この時期は、アルファベットを書く前に、“耳と口で英語を体感する音からのスタート”がとても大切な時期でもあります。
ゲーム感覚で英単語を当て合う『ヒントゲーム』でも、"Yes, it is." / "No, it isn't." をしっかり使い分けながら、楽しそうに先生と英語でやりとりしていました。
英語教育の変化とオンラインの追い風
2020年度から、日本の小学校英語教育が本格的に変わり始めました。 小学3年生から外国語活動が始まり、5・6年生では英語が正式な教科となりました。 また、コロナ禍の影響でオンラインレッスンが急速に広まり、かずまくんもご自宅から英語を学び続けました。
オンラインだからこそ、
- 先生とマンツーマンで集中できる
- マスク越しではなく、口元を見ながら練習できる
- 通学の負担なく、生活に無理なく取り入れられる
こうした環境が、かずまくんの学びをより豊かに支えてくれたのです。
シンガポールで「英語が日常になる」ステージへ
そして2024年、かずまくんは家族でシンガポールへ移住。 学校生活も、連絡も、英語の授業も、すべてが“英語だけ”という本格的な環境に入りました。
英語のクラス分けテストもあり、1対1の会話を重視する授業も増えていきました。 そんな中でも、かずまくんは日々のエイゴポップのレッスンを通じて、 「How do you say 〇〇 in English?」と積極的に質問するようになり、 あっという間に、日常の出来事を自然と英語だけで伝えられるようになりました。
幼少期から英語に触れることの意味
かずまくんが見せてくれたのは、「単語や文法の知識」だけではありません。
- 新しい単語に出会っても、ためらわずに「挑戦できる柔軟さ」
- 伝わらなくても、伝えようとする「あきらめない心」
- 英語で自分らしく話す「声の出し方」と「表現力」
こうした力は、テストでは測れない非認知能力です。
また、幼少期の音感トレーニングが、英語の発音の良さやイントネーションの感覚にも大きく貢献していたと感じています。 現在もかずまくんはピアノを続けており、音楽と英語の学びが互いに作用し合っていることがうかがえます。 音楽が英会話を上達させるヒントについては、こちらのブログでも詳しくご紹介しています。
英語を話すために必要なのは「安心」と「実感」
日本の多くの家庭では、日常的に英語を話す環境がまだ少ないかもしれません。 でも、信頼できる先生と安心できる空間で、ことばを交わす経験は、何よりも大きな成長のきっかけになります。
英語に初めて触れるとき、「話せるかな」と不安になるのは自然なこと。 でも、かずまくんのように小さな頃から“伝える”経験(アウトプット)を積んでいれば、英語も自然に自分のことばになっていくのです。
英語を学ぶことは、世界とつながる「根っこ」を育てること
かずまくんの成長を通して、私は改めて思いました。 英会話を学ぶというのは、単なる知識の習得ではありません。
心の中にある“伝えたい思い”を、異なる文化の“ことば”で表現する力を育てること。 それは、発音やフレーズをただ覚えることではなく、 声に出して、心を使って届けること——そんな毎日の積み重ねが、子どもたちを世界へとつなげていくのです。
もし今、お子さんに英会話を学ばせたいと考えているなら、 「将来のために」ではなく、 「今、自分のことばで表現する喜びを体験できる環境をつくること」を意識してみてください。
そして最後に—— Eigopopを長い間続けてくださっているご家族の皆さま、 私たちを信頼し、お子さまのコミュニケーションの成長を任せてくださっていること、心より感謝申し上げます。